京阪宇治線とは?【宇治線の基礎知識と便利な利用方法】
写真提供:ポニー
宇治線(うじせん)は、京都府京都市伏見区の中書島駅から京都府宇治市の宇治駅までを結ぶ京阪電気鉄道の支線の1つであり、
京阪電車の大阪方面(京橋駅・淀屋橋駅)~京都方面(出町柳駅)を結ぶ本線と接続する路線でもある。
こちらのページでは、京阪宇治線について利用にあたって知っておきたい基本的な知識・便利なポイント・歴史などを学んでください。
【路線ポイント】
京都方面・大阪方面から宇治周辺の観光名所への行楽路線であり、また京都市伏見区・山科区南部や宇治市北部の宇治川右岸と京都市中心部や大阪方面を結ぶ通勤・通学路線でもある。六地蔵駅 – 宇治駅間が西日本旅客鉄道(JR西日本)のJR奈良線と並行している。
京阪宇治線の基本情報
京阪宇治線 | |
---|---|
京阪宇治線 路線情報 | |
京阪宇治線基本情報 | |
所在地 | 京都府 |
走行区間 | 中書島駅 – 宇治駅 |
駅数 | 8駅 |
路線記号 | KH |
開業 | 1913年6月1日 |
所有者 | 京阪電気鉄道 |
運営者 | 京阪電気鉄道 |
車両基地 | 寝屋川車庫、淀車庫 |
使用車両 |
13000系(4両編成) 10000系(4両編成) 7200系(5両編成。臨時組成編成) |
主要諸元 | |
編成 | 4両編成 |
路線距離(営業キロ) | 7.6km |
軌間 | 1,435mm(標準軌) |
線路数 | 複線 |
電化区間 | 全線電化(直流1500V) |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
最大勾配 | 30 ‰(黄檗駅 – 三室戸駅間) |
最急曲線 | 半径200m(観月橋駅 – 桃山南口駅間・木幡駅 – 黄檗駅間) |
閉塞方式 | 自動閉塞式 閉塞信号機 22基 |
保安装置 | K-ATS |
踏切数 | 19か所(すべて第1種甲)、うち車が通行可能な17か所に踏切障害物検知装置が設置。 |
最高運転速度 | 80 km/h |
京阪宇治線 宇治駅へアクセス可能・駅の場所は異なり知名度が低い
宇治への交通手段としては、最も知名度が高い存在は京都駅から直通する「JR奈良線」がありますが、京阪電気鉄道(京阪電車)によるアクセス手段としては、この「京阪宇治線」も利用可能となっています。
また、JR・京阪ともに「宇治駅」がありますが、両鉄道は宇治橋を挟んで500m以上離れた場所(宇治川を挟んで東西)にあり、観光にて乗り換えなどには適していませんが奈良駅方面へ行く際はJR宇治駅を利用し移動することが適しています。
京阪宇治線 宇治市の主要観光地へ徒歩圏
京阪宇治線をご利用の上、終点の宇治駅で下車すると、平等院(鳳凰堂)・宇治上神社・宇治市源氏物語ミュージアムなど宇治エリアの主要な観光スポットへ「徒歩圏」となっています。
宇治線沿線の観光詳細は京阪宇治線観光コース/京阪宇治線観光スポット/京阪宇治線社寺仏閣をご覧ください。
SNS等で一般的に観光が多い場所は下記の通りです。
主な観光スポット | アクセス |
---|---|
平等院(鳳凰堂) | 京阪宇治駅から南に徒歩約5~10分 |
宇治上神社 | 京阪宇治駅か南東に徒歩約10分前後 |
宇治市源氏物語ミュージアム | 京阪宇治駅から東に徒歩約5分前後 |
宇治神社 | 京阪宇治駅から南東に徒歩約5~10分 |
興聖寺 | 京阪宇治駅から南東に徒歩約15分前後 |
宇治橋 | 京阪宇治駅の南側すぐ |
まち交流館 茶づな | 京阪宇治駅の北側すぐ |
橋寺放生院 | 京阪宇治駅から南東に徒歩約5分 |
京阪宇治線路線図・各駅・所要時間について
京阪宇治線は、乗り換え駅の中書島駅を含め全8駅約7.6kmの長さを持つ路線で、全線の所要時間は15分程度の短距離路線です。
途中六地蔵駅では京都市営地下鉄東西線などと乗り換えが可能で、山科方面~宇治方面の乗り換え地点となっています。
木幡駅・黄檗駅もJR奈良線の駅は隣接していますが、一般的な移動ルートを考慮すると、乗り換えてまで移動することは余りないでしょう。ただし、観光旅行にて割引切符等をお持ちでなく、奈良駅方面や京都駅方面へ行く際は乗り換えをオススメします。
駅名 | 乗り換え路線 | 中書島からの所要時間 (概ね標準的な時間) |
中書島からの距離 |
---|---|---|---|
中書島駅 |
京阪本線(京橋駅・淀屋橋駅方面) 京阪本線(祇園四条駅・出町柳駅方面) 京都市バス・京阪京都バス各路線 |
— | — |
観月橋駅 | なし | 2分 | 0.7km |
桃山南口駅 | なし | 4分~5分 | 2.3km |
六地蔵駅 |
京都市営地下鉄東西線 JR奈良線 京阪バス各路線 |
6分 | 3.1km |
木幡駅 | なし | 8分 | 3.9km |
黄檗駅 | JR奈良線 | 10分~11分 | 5.4km |
三室戸駅 | なし | 13分 | 7.2km |
宇治駅 | 京都京阪バス各路線 | 13分 | 7.2km |
運行本数(ダイヤ)について
京阪宇治線の運行本数(ダイヤ)は以下の通りです。全ての電車が中書島駅~宇治間の各駅停車(普通)です。
※季節臨時等は含んでおりません
京阪電鉄宇治線(京阪宇治線)停車駅時刻表をご参照ください。
時間帯 | 運行本数の概要 |
---|---|
朝ラッシュ時間帯 | 1時間約6本(平日)・約5本(土日祝) |
昼間 早朝・深夜 |
1時間約4本(約15分間隔) |
夕ラッシュ時間帯 | 1時間約5本(平日)・約4本(土日祝) |
京阪宇治線運行形態
現行ダイヤでは、4両編成の普通列車が中書島駅 – 宇治駅間の線内折り返し運転を行っている。平日朝ラッシュ時は5 – 8分間隔、日中は10分間隔、正月ダイヤ実施期間の日中は12分間隔での運転である。朝ラッシュ時は5編成が、そのほかの時間は4編成が運用に入っている。中書島駅では京阪本線の特急や快速急行などとの接続が考慮されている。
かつては、多数の列車が京阪本線の三条方面と直通運転していたが、2000年7月1日のダイヤ改正でその大半が廃止された後(同時にこの改正で中書島駅に特急が終日停車するようになり、昼間時を中心に三条駅 – 宇治駅間の所要時分が直通列車より4 – 5分短縮された)、2003年9月5日までは平日午前中2本のみ残り、全線ラッシュ時は5 – 8分間隔で、昼間時間帯は15分間隔の運行であった。翌6日のダイヤ改正から三条方面の直通運転が廃止され、車両も5両編成と4両編成で運用されていたが、5両編成の宇治線定期運用は一時廃止された。2006年4月16日のダイヤ改正で土曜・休日の深夜に限り5両編成での定期運用が復活することになったが、2009年9月12日のダイヤ改正後は、平日、土曜・休日共に終日4両編成となっている。
2013年3月19日に発表されたプレスリリースにおいて、同年6月1日より宇治線でワンマン運転を開始することが発表された。京阪電鉄でのワンマン運転は、2002年11月30日開始の京津線、2003年10月4日開始の石山坂本線、2007年9月22日開始の交野線に次いで4例目である。宇治線では全駅に自動改札が導入されているため、乗車時はワンマン化前と同様自動券売機で乗車券を購入して自動改札を通り、列車も任意の扉から乗り降りする。またIC専用の自動券売機では乗車駅証明書も発行しており、それで自動改札を通った場合は降車駅で精算する。
京阪電車 主要区間の運賃・お得なきっぷについて
京阪本線・鴨東線の主要駅から、宇治線内の各駅への運賃は以下の通りです。
京阪電車の場合近距離・中距離よりも長距離で安さが際立つ運賃となっています。
京阪宇治線の運賃は京阪宇治線(京阪電鉄宇治線)運賃表【宇治駅~中書島駅】をご参照ください。
駅 | 出町柳駅から | 祇園四条駅から | 淀屋橋駅から | 京橋駅から | 中書島駅から | 宇治駅から |
---|---|---|---|---|---|---|
中書島駅 | 340円 | 280円 | 410円 | 410円 | — | 280円 |
観月橋駅 | 380円 | 280円 | 420円 | 410円 | 170円 | 220円 |
桃山南口駅 | 380円 | 280円 | 420円 | 410円 | 170円 | 220円 |
六地蔵駅 | 380円 | 280円 | 420円 | 410円 | 220円 | 220円 |
木幡駅 | 380円 | 320円 | 420円 | 420円 | 220円 | 220円 |
黄檗駅 | 410円 | 320円 | 420円 | 420円 | 220円 | 170円 |
三室戸駅 | 410円 | 320円 | 430円 | 420円 | 280円 | 170円 |
宇治駅 | 410円 | 320円 | 430円 | 420円 | 280円 | — |