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極楽浄土を再現した平安時代を代表する寺院世界遺産平等院【宇治市】

寺院世界遺産平等院とは

現在の宇治の地は、859年(貞観元年)に第52代・嵯峨天皇の皇子である左大臣・源融(みなもとのとおる)が造営した別荘が営まれていた現在の表記でいうリゾート地。

その後、別荘は第59代・宇多天皇、宇多天皇の孫、源重信を経て、関白・藤原頼通の父、藤原道長が源重信の婦人から譲り受け、別荘「宇治殿」となった。

平安時代後期、日本では天皇、貴族をはじめ民衆に至るまで仏教に帰依していました。
末法(仏教の教えが正しく伝わらなくなる時代)が永承7年1053年(天喜元年)に到来。
疫病(現在の感染病)や自然災害が起こり、死に対する不安が広がったことで西方極楽浄土への憧れが生まれ、鳳凰堂(阿弥陀堂)が建立。
その際、藤原頼通が藤原道長別荘を改め氏寺(お寺)平等院を創建。定朝作の阿弥陀如来坐像が安置されました。

鳳凰堂の名で親しまれる国宝・阿弥陀堂は、1951年(昭和26年)10円硬貨のデザイン。
2000年(平成12年)に製造された2000円札に使用されていることでも有名です。

また、「古都京都の文化財」の1つとして、1994年にユネスコの世界文化遺産にも登録されています。境内には「平等院ミュージアム・鳳翔館」がオープンし、日本三名鐘の一つ、梵鐘(国宝)をはじめ、木造雲中供養菩薩全52躯(国宝)のうち26躯、鳳凰一対(国宝)、十一面観世音菩薩像(重文)などを展示しています。
また例年3月下旬~4月初旬には庭園にある約30本の桜が見頃を迎えます。4月末~5月初め頃の藤棚も有名です。




寺院世界遺産平等院 鳳凰堂 見どころ1

平等院へ行って見逃せないものとしては、鳳凰堂中央にある阿弥陀如来坐像です。

鳳凰堂の屋根の上の鳳凰です。現在屋根の上にあるのは知られてることですが、レプリカです。
本物は現在平等院ミュージアム鳳翔館にあります。
この鳳凰、現在の一万円札の裏面に意匠が使われています。この鳳凰像によって「鳳凰堂」と呼ばれるようになったとも、また鳳凰堂の形が鳥が羽を広げたように見えるからとも言われます。

寺院世界遺産平等院 観音堂 見どころ2

現在の観音堂がある場所は、平等院が創建された当時本堂があった場所だと言われています。
平安時代後期に造られた本尊十一面観音立像が安置されていましたが、現在この仏像は平等院ミュージアム鳳翔館にあります。

寺院世界遺産平等院 庭園 見どころ3

平等院庭園は、1922年に国の史跡・名勝に指定されました。
浄土の世界をこの世にあらわした庭園の姿は浄土式庭園と呼ばれます。
周辺の阿字池は極楽浄土にある宝池をあらわし、平安時代の歌人・橘俊綱が当代きってのものである、と今様に謡っています。
また、阿弥陀堂は池の西側に位置しているため、東岸から阿弥陀像を拝するようになっています。

朝、中央にある鳳凰堂の扉を開くと、池の水に朝日が反射し、それが天井にある円鏡に当たることで中央の阿弥陀如来が美しく照り輝いています。

その姿はまさに浄土から衆生のところに訪れる仏の神々しい姿に見えたと想像できます。

また、1990年から行われた発掘調査で、平安時代の州浜が見つかりました。
そのため現在では創建当初の姿に復元されています。




寺院世界遺産平等院 梵鐘 見どころ4

寺院の梵鐘といえば、どこの社寺でもありますが、天下の三名鐘と言われるものがあります。「音の三井寺、銘の神護寺、姿形の平等院」。
平等院の梵鐘はその姿の美しさで有名です。

梵鐘には銘がないのですが、永承7年(1052)平等院ができた前後に造られたものと言われています。
鳳凰や飛天、獅子や唐草などの文様が浮きあがるように彫刻されています。
美しいその姿は国宝に指定されているだけではなく、1980年 「平等院梵鐘 60円」日本の切手のデザインにも採用されました。
ただし、現在鐘楼にあるものは複製品で、現物は平等院ミュージアム鳳翔館に保管されています。

寺院世界遺産平等院 花暦 見どころ番外編

平等院

室町椿(2月頃~3月頃)
桜(3月下旬頃~4月上旬頃)
ボケ(3月上旬頃~下旬頃)
藤(4月下旬頃~5月上旬頃)
ツツジ(4月下旬頃~5月中旬頃)
睡蓮(5月下旬頃~9月頃)
平等院蓮などの蓮(6月下旬頃~8月上旬頃)
サルスベリ(8月頃~9月上旬頃)
紅葉(11月中旬頃~下旬頃)
サザンカ(12月頃~2月頃)

一年を楽しむことができます

平等院鳳凰堂の見どころと回り方

基本は、北西側の入口から入場して時計回りに見学して行くのが順路です。
↓① 扇の芝
↓② 観音堂
↓③ 藤棚
↓④ 集印所
↓⑤ 六角堂
↓⑥ 鳳翔館
↓⑦ 梵鐘
↓⑧ 南門
↓⑨ 浄土院エリア
↓⑩ 景勝院エリア
↓⑪ 鳳凰堂




宇治平等院御朱印情報

平等院では、拝観の証明として印を紡いでいくという意味で、
「御朱印」ではなく、「御集印」が使用されています。

【種類】全2種類「鳳凰堂」「阿弥陀如来」

【集印料】300円

【授与時間】9:00-17:00※授与者多数の場合、17:00以前に締め切りになる場合もございます。

平等院開門とアクセスマップ

開門時間 8時30分~17時30分
拝観時間 庭園:8:30-17:30(受付終了時間17:15)
ミュージアム鳳翔館:9:00-17:00(受付終了時間16:45)
鳳凰堂内部拝観:9:00-16:10(9:00受付開始,各回50名定員)
住所 京都府宇治市宇治蓮華116
料金 拝観料(庭園+平等院ミュージアム鳳翔館)
平常 大人600円 中高生 400円 小人300円

鳳凰堂内部拝観
おひとり様300円/20分毎に各回20名ずつのご案内です。

連絡先 平等院 0774-21-2861
アクセス 【電車】
JR京都駅(JR奈良線)─JR宇治駅下車、徒歩約10分 京都駅より運賃240円

京阪電鉄宇治線「京阪宇治駅」下車、徒歩10分




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