旧陸軍宇治火薬製造所木幡分工場引込線【京阪宇治線観光コース/宇治市観光コース】
旧陸軍宇治火薬製造所木幡分工場引込線
近畿地方の各地には日露戦争戦前・戦中に大阪砲兵工廠を始めとする数多くの軍事工場や火薬庫などの陸軍施設が建設されました。
そこへ様々な物資を運びこむべく鉄道から施設までの引込線が敷かれ、多くの軍事施設用地が戦後住宅や工場、公園へと転用されるなか廃線となったのですがいくつかの引込線は戦後歳月を経た現在も貴重な戦跡として残っています。
その1つが禁野火薬庫の関わる施設宇治火薬製造所香里工場である。
1897(明治 30)年現在の枚ひらかた方市禁野本町一帯に開設され、
1945(昭和 20)年の終戦まで存続した旧日本陸軍の弾薬類貯蔵施設の通称である。
1875(明治8)年頃開設の宇治火薬庫とを結ぶ淀川沿いの人家の少ない段丘上に位置し、同支流が段丘下まで流れるという地理的利点も考慮された。
この旧日本陸軍宇治火薬製造所引込線は1905(明治38)年に完成した宇治火薬製造所分工場への引込み線として利用、
1939(昭和14)年1月 宇治火薬製造所香里工場の拡張建設を開始し昭和16年に完成しました。
この引込線の完成の時期1907年(明治40年)10月1日関西鉄道から国有化され、鉄道省(国有鉄道)所管となる。
宇治火薬庫製造所跡地は現在のパナソニック株式会社宇治工場が利用。
萬福寺の土地も一時陸軍が使用することで没収されていたようだ。
路線データ
陸軍宇治火薬製造所木幡分工場引込線(鉄道省(国有鉄道)奈良線支線)
路線距離:(木幡~木幡分工場)
軌間:1067mm(推定)
電化:全線非電化
開通:明治38(1905)年(推定)
廃止:昭和20(1945)年(敗戦により)
会社変遷:旧陸軍(当初~1945)
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